学校法人 八千代台教会学園
三愛幼稚園
月の聖句:「義の実は、平和を実現する人たちによって平和のうちに
蒔かれるのです」 ヤコブの手紙3:18
月の聖句:「正義は国を高くし、罪は民をはずかしめる」 箴 言 14:34
三愛だより(2016年3月号)
三学期もあと一月となりました。もうすぐ卒業を迎えるほし組はもちろん、ゆり組・ひつじ組でも、子どもたちは素立ち会・お別れ会の出し物の準備に取り組み始めました。三寒四温を繰り返しつつも着実に春が近づくこの季節、三愛幼稚園も締め括りの時を迎えています。職員全員でその日の保育を振り返る終礼の折にも、子どもたちそれぞれのもつ課題を確かめつつも、「○○が出来るようになった」「こんな気持ちが現せるようになった」とそれぞれの成長の姿が嬉しく分かち合われる機会が増えて来ました。三愛幼稚園での一年で、それぞれの園児に確かに結ばれている実りに、改めて気付かされます。
「実を結ぶ」ということをイエス様はご自分をブドウの木に譬えて、言われました。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」(ヨハネ福音書15・5)。綿密なカリキュラムで提供されるお勉強中心の成果主義ではなく、子どもたちの自由な遊びの時を大切にしている三愛幼稚園でこそ結ばれる実のあることを感謝しつつ改めて思います。神さまの愛の眼差しの下営まれる園で、育まれてきた子どもたちが着実に結んでいる実です。
今月の聖句にも「実」が出て来ます。でもこの聖句は実が結ばれて終わりでないことを記しています。神様が結ぶ義の実りは、更に多くの実を結ぶように蒔かれるために結ばれるのです。3月、もうすぐほし組は卒業を迎えます。ランドセルの入学式を楽しみにしながらも、小学生になることに不安を抱く園児のご家庭もあるかも知れませんね。ゆり組・ひつじ組にも新年度のクラスが心配なお子さんがいるかもしれません。新しいところで、蒔かれて育ち
さらに豊かに実を結べるだけの確かな実りを一人一人の子どもたちにいただ
いていることを確かめながら、三学期の残りの時を一日一日大切に過ごして
行きたいと思います。
「義の実は平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれる」、と記さ
れます。戦後70年の今年度の聖句で掲げられてきた聖書の記す「平和」の豊か
な意味は、幼稚園では「大丈夫。ここがわたしの場所」と子どもたちが安心し
て思える場を提供することで実現すると思います。その様な場所を作り上げ
ながら、子どもたち一人一人を安心して送り出して行きたいと思います。皆
さんの上に、平和がありますように。
園長 山 本 信 義
三愛だより(2016年2月号)
毎月のお楽しみの誕生会で、お誕生日の子どもたちへのインタビューがあります。「何歳になった?」「幼稚園で何が好き?」。先生の質問に、一つ成長したそれぞれの子が、みんなの前でマイクに答えます。嬉しそうに恥ずかしそうに、でも誇らしげな子どもたちの声を、私も毎月微笑ましく聞いています。「大きくなったら何になりたい?」。女の子の口からは「ケーキ屋さん」「看護士さん」といろんな素敵なお仕事も出て来ます。でも男子は圧倒的にアニメや戦隊もののヒーロー! ほし組になってもかなりの割合に「やっぱり男子は幼いなぁ」と。でも「正義の味方」に夢中だった子どもの頃が自ずと重なり、何時も変わらぬ男の子の姿に共感したりもしています。
思えば「セーギ」なんて言葉が、子ども向けテレビ番組位でしか聞かれなくなって久しいのかも知れません。キ保連が一昔前の訳で掲げて(今の聖書で「正義」は「慈善」となっています)選んだ、今月のこの聖句に「何で?」と聖句自体にもちょっと首を傾げつつ、そう思いました。
威丈高に「正義」を掲げることが、気恥ずかしく怪しくさえあるのが、今の時代なのかもしれません。でも、善いことと悪いことの分別を、一人一人が身に着けて行くための大切な役割を、何時の時代も変わらず幼稚園は担っているのだと思います。子どもたちにとって第一の、ご家庭でのしつけとは別の仕方で、お友だちや先生みんなとともに過ごす初めての共同生活の場を通してです。
いっしょに遊んでお弁当を食べて、いろんな活動をする幼稚園の日々、小さなトラブルは何時も起こります。お互いの気持ちを感じて「ごめんね」「いいよ」と解決していって、子どもたちは一つ一つ善いこと・悪いことをお友だちとの「関係」としておぼえていくのでしょう。
三愛幼稚園では、加えてそこに神様がおられることを大切にして礼拝を守ってい
ます。「悪いことは小さくてもお嫌いなさる神さま」(さんびか『ことりたちは』
より)の下での「正しい関係」が聖書の語る「正義」だからです。
一年で一番寒さを覚える厳しい季節になりました。インフルエンザなどで体調
を崩し、お休みする子どもたちもいることを覚えます。神さまに守られ、癒され、
導かれて、みんなで健やかに、この月を過ごして行きたいと願います。今年度締
め括りの三学期、子どもたちそれぞれが、正しく相応しく育まれて行きますように。
園長 山 本 信 義
月の聖句:「平和の福音を告げる準備を履物としなさい」
エフェソの信徒への手紙 :15
月の聖句:「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、
御心に適う人にあれ」 ルカによる福音書2:14
三愛だより(2016年1月号)
クリスマスを祝い、新しい2016年を迎えました。冬休み、いかにお過ごしになられましたか。今年は三日が日曜で、私は牧師なので一人、元旦と新年の礼拝の準備するお正月でした。合間にはテレビで箱根駅伝観戦。仲間にタスキを繋ぎ走る選手の姿に感動しました。そして青山学院が圧倒的強さで二連覇! キリスト教大学(昔の大橋園長はOBです)の勝利は誇らしいものです。
「平和の福音を告げる準備を履物としなさい」。今月の聖句の背景にも、走る伝令の姿を描く聖句があります。「いかに美しいことか。 山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は」
(イザヤ書53・7)。
神さまの平和と恵みの良い知らせが「福音」です。福音を伝えるため走るから、
伝令の足は美しく輝くのです。ページェントを頑張るほし組のみんなの姿も素敵で
した。みんなも、イエス様がお生まれになった嬉しい知らせ、クリスマスの平和の
福音を伝えたのですから。
今日から始まる三学期には郵便ごっこも始まります。嬉しい気持ちを届けて、分
かち合っていけますように。一年の締め括りの三学期、沢山の行事・日々の保育の
中で、神様の祝福を受け、一人一人が育まれて行きますように。三愛の子どもたち、
みんなの素敵な姿を見つけることが出来ますように。
園長 山 本 信 義
三愛だより(2015年12月号)
クリスマスが近づいてきました。教会ではクリスマス迄の一月間をアドベント(待降節)と呼び、三愛幼稚園でも、礼拝を守って、クランツに一つずつ灯を点し
「一本目のローソク、やさしい心をもてるように
二本目のローソク、丈夫な心をもてるように
三本目のローソク、我慢する心をもてるように
四本目のローソク、お祈りする心をもてるように」
と一週毎数えて、みんなでクリスマスの時を待ちます。毎日一つずつ扉を開いていくアドベントカレンダーを飾りこの季節を過ごされるご家庭もあるかも知れませんね。「アドベント」という言葉はラテン語のadvenire(到来する)から来ています。「目標に向かいad身を傾けるvenire」という意味で、「冒険」を意味するアドベンチャーも同じ語源です。この世の救いを私たちに贈り物として届けて下さるために神さまはあえて危険を冒されたということです。ですから、あの夜天使は告げました。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
(ルカによる福音書2章10~12節)。
私たちが楽しみに待ち思い浮かべる、赤ちゃんイエス様が飼い葉桶に眠るベツレヘムの馬小屋の美しい光景は、その神さまの決断のしるしなのです。
幼稚園の子どもたちもクリスマスに向けての準備を始めました。ゆり組・
ひつじ組も各々の出し物の準備をしています。ほし組はページェントの夫々
の役が決まりました。ページェントではみんなでこんな歌を歌います。
「世界で初めのクリスマスはユダヤの田舎のベツレヘム
宿にも泊まれず家畜小屋でマリヤとヨセフの二人だけ
赤子のイエスさま草の産着揺りかご代わりの飼い葉桶
やさしい笑顔に見守られて 恵みの光が照らすだけ
Gloria! Gloria! Gloria! Gloria in excelsis Deo!」
この言葉もラテン語聖書での今月の聖句前半です。先の天使の告げた喜びに続く、天の大軍(沢山の天使たち)の讃美です。「いと高き所に栄光、神にあれ 地には平和、み心に適う人にあれ」。神さまだけが持つ天上の輝かしい栄光が、小さな小さな恵みの光となって届けられた時、地上に平和があるのです。そんな気高いまことのクリスマスを、みんなで喜び迎えたいと思います。
園長 山 本 信 義
月の聖句:「平和の種が蒔かれ、ぶどうの木は実を結び大地は収穫を
もたらし、天は露をくだす」 ゼカリア書8:12a
月の聖句:「わたしは主によって喜びわが救いの神のゆえに踊る」
ハバクク書3:18
三愛だより(2015年10月号)
皆さんのご協力の下、運動会が終わりました、各組特色溢れるエールでの応援合戦に始まり、かけっこ・ダンス・親子競技・玉入れ、最後のリレーに至るまで、今年のテーマ「エルマーの冒険」の世界が、新しくなった東小学校の校庭一杯に繰り広げられました。「主によって喜び、我が救いの神ゆえに踊る」との聖句に、活躍する子の眩しい姿が今も目に浮かびます。当日は気持ちよい秋晴れ。子どもたちのお祈り通りの「ピッカピカのお天気」は神様からのプレゼントと感謝です。
「久しぶりのお天気じゃない!」。前週、ほし組の下見のお散歩でも上がった声ですが、ぐずついた日続きで、体調を崩した園児や教職員も幾人かあった9月でした。特に2週目の台風通過に伴った豪雨!お隣の茨城県での鬼怒川決壊の水害救援のため、運動会参加を返上されたお父様方もおられたのだと伺っています。
私も、牧師の仕事で運動会の前後日帰りですが、常総市の南の水海道教会にボランティアに行きました。三愛と同じく幼稚園をしている教会で、11日に教会と(新こども園舎工事中の)幼稚園が床上30~80㎝まで泥水に浸かり、教会員・教職員・園児の半数ほどのお家も同様に被災されました。最初に訪ねた15日には、園関係の沢山の書類もずぶ濡れになった教会事務室の復旧作業を手伝いました。シルバーウィーク中の22日には、教会のご高齢の方のお宅での泥出し作業の後、園長(牧師)先生から今後の見通しのお話も伺いました。その日(休日返上で)カーペット張替をした会堂で、今は預かり保育が始まりました。10月から隣市の元保育園舎を借り一時(避難)移転して、保育を再開されるそうです。お引っ越し先で、何とか運動会をしようと計画中だそうです。
「絵本が全部濡れちゃって、こんなに膨らんでね…」。運動会の前々日の礼拝
で、三愛の子どもたちにも私が訪ねた幼稚園の様子を伝えました。みんな、真
剣な顔に聴いて下さいましたね。困っている子どもたちのことを思う優しい気
持ち、どんな時にもイエスさまの愛を信じるくじけない心が、園児一人一人の
中に育まれて行きますように。みんな元気に、笑顔で過ごせますように。
今月も、お芋ほりに年長は冒険ごっこ、教会の家族礼拝と三愛バザー、たく
さんの行事が予定されています。一つ一つの行事、日々の保育が、神様に守ら
れて、神様からの恵みを豊かに数える10月となりますように。
園長 山 本 信 義
三愛だより(2015年11月号)
10月はおいも掘りに、ほし組の冒険ごっこ、教会の家族礼拝・さんあいバザー、園を挙げての秋の行事が目白押しでした。「今年はお天気で、良かったね」。例年、冒険ごっこを助けて下さる方々が言って下さいましたが、いずれの日も、天気予報・空模様を主任と睨む必要もない、秋晴れの日が与えられました。子どもの顔と同じ位、ひつじ組さんは運べない程、お芋袋一杯に掘り当てたおいもに収穫の豊かさを覚えました。(今日のお誕生会のおやつでも美味しくいただきます)。動物島の動物たちが怖くて途中で泣いちゃったり、小さなケンカの場面もあったけど、その度に互いに慰め合い、グループみんなで励まし合って、まさに冒険をしたほし組さんの頼もしい姿に、子どもたちの幼稚園での成長の実りを見る思いでした。バザーは、委員の方々をはじめ、ご家庭の皆さん方に、準備から沢山のお働きをいただいて、大盛況でした。先立つ、日曜の家族礼拝では、沢山の子どもたちとお家の方と集まって、教会で神様を礼拝でき、(普段は猫の話ばかりしている園長も)、本務の八千代台教会牧師として大きな感謝を覚えました。
この月は、教会の牧師の(大切な)仕事の一つとして、ある教会員のお嬢さんのお葬式をして、神様の許にお送りしました。私と同じ年の方でもあり胸が痛みました。三愛幼稚園の卒園生です。前夜式に来られた、当時の担任の先生(今は幼稚園理事のお一人です)が「絵がとても上手で、絵本が大好きなお嬢さんでした」と教えて下さいました。その方は、服飾デザインの道に進み、最期まで頑張られました。とても悲しいことだけれど、神様が蒔かれた種が結んだ実を思い、慰めを祈りました。
「平和の種が蒔かれ、ぶどうの木は実を結び…」。捕囚帰還後の荒廃したユダ
の地に、預言者ゼカリアは、神さまだけが、齎すことの出来る回復の希望を告
げました。「娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。
見よ、あなたの王が来る」。この預言者は平和の君が来られる嬉しい知らせも
告げました。その知らせ通りに、神様が下さった救い主がイエス様なのです。
11月もレストランごっこ、七五三祝福、収穫感謝礼拝と深まる秋の行事を行
いながら、クリスマスを迎える準備を始めます。みなさんの上に祝福が豊かに
ありますように。
園長 山 本 信 義
月の聖句:「あなたに平和、あなたの家に平和、あなたのものすべてに
平和がありますように」 サムエル記上 25:6
月の聖句:「私が与える水は、その人の内で泉となり、永遠の命に至る
水がわき出る」 ヨハネによる福音書4:14b
三愛だより(2015年夏期号)
ほし組さんのお泊り会で三愛幼稚園の一学期も終わります。大きな事故やトラブルもなく日々の保育、様々な行事の全てが支えられ守られたことに感謝いたします。園長の私も子どもたち一人一人の笑顔に励まされ、三月半を過ごさせていただきました。園長の本務は「八千代台教会の牧師」で、保育は主任と担任の先生方にお任せですが、園舎から道を挟んだ牧師宅にまで届く、沢山の笑い声・元気な歌声に、園へと足を誘われます。スマホのアルバムも園児たちの写真でいつのまにか一杯に! まちComi.のタイムラインにアップして普段の園の様子をご家庭にもお伝え出来ればなあ、と思っています。
兼務の園長も、保育の終了後夕方の終礼に出させていただいています。担任の先生方から毎日のクラスの様子を伺います。自由遊び、クラス活動、お弁当、園バス…。その日の保育内容の報告ですが、その活動を過ごすそれぞれの子どもたちの様子が詳しく伝えられます。どんな気持ちだったのか、どんな風にしてあげたいか、どう声かけをしようか。一人一人のことをスタッフみんなで分かち合います。我が園のことながら「こんなに細やかに心配りで、一人一人の子どもと関わっているのだなあ」と感心しきりです。お蔭で私も、子どもたちそれぞれの個性や成長の様子を伺うことが出来、感謝です。お母様方も折々に先生方からお聞きのことでしょうが、そうやって営まれる幼稚園の一学期、三愛の子どもたち皆が育まれてきました。聖書の次の言葉を思います。
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させて下さったのは神です。ですから、大切なのは、植える者でも、水を注ぐ者でもなく、成長させて下さる神です。」
(コリントの信徒への手紙一3章6‐7節)
初めての幼稚園での集団生活の時間を過ごしたひつじ組のみんなはそれぞれ目に見えて逞しくなりました。ゆり組・ほし組の一人一人も、五月に植えて、毎日お水をあげて、お家
に持って帰った朝顔・ホウセンカの鉢植えの様に、それぞれに相応しく頼も
しく成長しました。
夏休みが始まります。園庭からの元気な声がしばらく聞こえないのかと思
うと、少し寂しい気にもなりますが、夏休みを終えてまた一回り大きく成長
した子どもたちみんなと、夏期保育で会えることを楽しみにしています。ご
計画されている夏のご予定、家族で過ごされる日々が、神さまのお守りの中
で、豊かに祝福されますようにお祈りいたします。
園長 山 本 信 義
三愛だより(2015年9月号)
一か月余の夏休みも終わってみれば、あっという間で、先日夏期保育も終わりました。八月前半の連日35℃越えの酷暑が嘘みたいに、最後の一週間はあいにくの曇り雨模様の肌寒い毎日! 今年の夏期保育も水遊びは見合わせで年中少のスイカ割りも屋内でしたが、シャボン玉や八月お誕生会の特製のおやつ作りと名残の夏を存分に味わった四日間でした。真っ黒に日焼けしてちょっと大きく逞しくなった子どもたち、それぞれが楽しかった夏の思い出を口々に、元気に教えてくれました。
土曜日には一年生の初めての同窓会がありました。この三月に卒業の子どもたち、小学校での初めての夏休みの最後の週末に、三愛幼稚園に集合してくれました。それぞれ違った小学校に通う子どもたちも集まって楽しい時を過ごしました。「学校が待ち遠しい」子も、「まだ夏休みが良いな」と言う子も、三愛のお友だちや先生たちとの再会に二学期に向かう力を得ているようでした。先生たちも「頑張ろう」という気持ちになれました。
私も、夏休みをいただいて郷里の金沢に帰りました。今年は一人での里帰りで、開通した北陸新幹線に初めて乗りました。上野からは2時間半! 随分郷里が近くなりました。昨年も訪ねた、私が卒園した教会の幼稚園に散歩がてらに寄ってみました。ちょうど教会の集会の時間で、私の幼稚園の時の主任の先生ともお会いできました。もう84歳になられるそうですが、お元気で今も教会の役員をしておられます。「今幼稚園の園長なんです」と言うととても喜んで下さいました。「また会えるかな」
とお別れした、40年ぶりの再会でした。
「あなたに平和・・」。九月の聖句は、イスラエルの王様ダビデが送った挨拶
の言葉です。今でも、イスラエルでは、会う時、別れる時、朝に夕に、日々
「シャローム(平和があるように)」と言葉を交わすそうです。素敵な習慣だと
思います。この夏敗戦70年を迎えた今、特に思います。
今週から2学期が始まります。新しくなった東小学校をお借りしての運動会
がありますね。みんな元気に、爽やかな秋の季節を過ごして行きましょう。神
様が下さる平和をいただいて、みんなが仲良く過ごせますように。
園長 山 本 信 義
月の聖句:「主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、
その民、主に養われる羊の群れ。 詩編100:3
三愛だより(2015年7月号)
先月の誕生会は、礼拝堂での合同礼拝でした。年少のひつじ組さんも、教会の大人用の長いすに座ってお兄さんお姉さんとみんなで礼拝を守りました。「ぱらぱら落ちる」を元気な声で歌いました。ゆり組さんは、小さい子のお手本になる様に両手を胸にピアノの音で心を静かに、ちゃんとお話を聞いてくれています。ほし組さんはクラスで覚えた「主の祈り」を、今回声をそろえて祈りました。年長さんがみんなを代表してのお祈りです。お誕生日を迎えた子どもたちも勿論のこと、お祝いする子どもたちみんなもそれぞれの学年にふさわしく、子どもたちの成長の姿が見受けられ、嬉しい気持ちになりました。ほし組はこんな讃美歌も覚えて、歌いました。
1 やさしい目が、きよらかな目が、
きょうもわたしを 見ていてくださる。
「まっすぐにあるきなさい」と見ていてくださる。
2 大きな手が、あたたかい手が、
きょうもわたしを 支えてくださる。
「はなれずにあるきなさい」と支えてくださる。
3 かぎりのない ひろい心が、
きょうもわたしを 守ってくださる。
「やすらかにあるきなさい」と守ってくださる。
やさしい目、大きな手、広い心の持ち主は、イエス様が教えて下さった神さまです。この神さまは、羊飼いに譬えられます。100匹飼っている羊の1匹でも迷子になろうものなら、どんなことがあっても探し出し、狼に襲われようものなら、戦って追い払って必死に守り、群れを安全に導いて行かれる頼もしい羊飼いです。そんな神さまに、私たちはみんな守られているんだ。今月の聖句は、そういう信頼を言い表した詩編の一節です。
「主に養われる羊の群れ」の原文は「主の牧場(まきば)の羊たち」という言葉です。
青草が生い茂り、豊かな水場があり、安全に囲まれて、ちゃんと養われていると
分かるところが「牧場」です。三愛幼稚園が、集う子どもたちみんなにとって、
いつもそういう「主の牧場」となるように、と改めて思います。入園・進級から3
か月、子どもたちは「自分の居場所」と、思う存分園で過ごしています。でもその
分小さなトラブルも起こります。しばらく、お休みしている園児もいます。残り
わずかの一学期、子どもたちみんなを一人残らず、見て、支えて、守って下さる
神さまに、養われていることを確かめながら一緒に過ごして行きたいと思います。
園長 山 本 信 義