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三愛だより(2025年3月号)

月の聖句:

          わたしはあなたと共にいる。

               イザヤ書43篇5節

 『人生に必要なすべては幼稚園の砂場で学んだ』。25年程前にブームとなった一冊ですが、子どもたちの園での姿を見るに新鮮な気持ちで思い起こす一文です。著者のロバート・フルガムは88歳になる元牧師です。

 「どうやって生き、何をして、何になろう?知らねばならない必要の全てを私は幼稚園で学びました。その知恵は大学院という山の頂ではなく「教会の幼稚園」(原著は『日曜学校』)のあのお砂場にありました。学んだことは、私の人生のクレド(=信条)となっています。

 みんなと何でも分け合うこと。ズルせず遊ぶこと。人をぶたないこと。使ったおもちゃは見つけた場所に。ちらかした後はお片付け。お友達のものを盗りません。誰かを傷つけたら、必ず先ず「ごめんなさい」。ご飯の前には手を洗って、トイレのお水は流します。温かいクッキーに冷たいミルクは美味しいね。バランスの良い生活を―毎日、ちょっと学んで考える。お絵描き・歌・ダンス・遊びもちょっとずつ。仕事も毎日ちょっと。毎日のお昼寝だって大切です。お外に出たら車に注意、お友達とは手を繋いで、離れてどこかに行きません。

 『不思議だな』の気持ちを大切に―カップの小さな種を覚えておいて。根が出、芽が伸び、大きな草花に。でも何故どうやって育つのか?ホントは誰も知りません。 ―私たちみんなも同じです。金魚もハムスターも ハツカネズミもカップの小さな種だっていつかは死んでしまいます。―私たちだってね。そして…あの読み書き絵本の最初のページの言葉を忘れないで!一番大きな文字の一番大切な言葉です。『見てごらん!』」。

     (All I really need to know I learned in Kindergartenから拙訳)

 3月の聖句は、旧約聖書のイザヤ書に繰り返される言葉です。どんな災いに襲われようとも、恐れるな「わたしはあなたと共にいる」神様の約束です。イエス様も同じ約束の言葉を以て励まされます。その理由は繰り返す約束の間の神様の言葉にあります。「私の目に、あなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛している」と見て下さっている愛の眼差しです。

 4月からは小学生になるほし組さん、卒業式で「どんな時でも」を歌います。幼くして得た重い病に「どんな時にも挫けてはならない。…イエス様の愛があるから」と決して挫けなかった少女が綴った讃美歌です。共におられる神様は、いつも一人一人を見つめておられます。一つ大きくなるひつじ組・ゆり組さんの子どもたちも、三愛の子たち皆が、この眼差しを確かに覚える締めくくりの3月となりますように。   

 

                        園長 山本 信義

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℡ 047-482-4846
 
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